「…むむ。検査の結果だけど、ロクショウ、やっぱり君はZEXに相当侵されているみたいだね。不思議なことに、メタビーは全く兆候が見られないんだけど」
「そうか。いや、分かり切っていたことか…」
「れ、冷静だな…」
「今更じたばたしても仕方があるまい。で、ZEXの支配から逃れる手段はあるのか?」
「そ。それなんだけど、少々危険な方法だけど、良いかい?」

「もちろんのこと、放っておけば君の体内のZEXは君を蝕んでいく。支配されるのは時間の問題かな。
でも潜伏期間はZEXは超微小な粒子として存在しているから、物理的に体外に出すのもちょっと難しいんだよね。
なら、そのZEXの力をむしろ利用してやろうじゃないかっていうのが、今回の作戦なんだ」
「利用する…?」
「まぁカンタンに説明するね。
ZEXはメダルのコアと近い物質だ。メダフォースを司ってるようなものらしいのね。
だからZEX自体を強引にメダフォースに変換して消費してしまえば、理論上は体内のZEXを減らせるはずなんだ。
でもリスクも大きくてね、メダフォースをたくさん使えばそりゃぁZEXだって学習スピードを速めていっちゃうのよね」
「…ZEXに支配されるのが先か、ZEXを使い尽くすのが先か、ということか…」
「そゆこと。今考えられる方法はそれくらいだね」
「え、え、え、どゆこと?」

「し、しかし、そんな強大なエネルギーを一般の野良メダロットにぶつけて支障はないのか?」
「エネルギーをぶつけるわけじゃない。あくまで“波”をぶつけるだけだ」
「波?」
「君たちもうすうす勘づいてると思うけど、ZEX周辺の野良メダロットが殺気立っていたのもZEXが放つ波のせいだったんだ。
今回作った装置を使えば、その波と逆位相の波を出すことができる。
そうすればZEXの波でおかしくなっていた野良メダロットも正気を取り戻すっていうオイシイ展開も待ってるわけなんだよん」
「野良メダロットがオレたちを襲ってきたのはZEXのせいだったのか…。やけに嫌われてると思ったよ」
「なるほど。むしろその手段を取った方が利点が多いというわけか」

「で、どうする?やってみる?」
「選択肢は他にないだろう。私がZEXに支配された場合に生じる被害の方が圧倒的に多いはずだ…」
「君は“トクベツ”なメダロットらしいしね。賢明な判断じゃないかな」
「…ところで、オレは本当に大丈夫なの?」
「んん?さっきも言ったでしょ、何も問題ないよ。ここまでZEXのそばにいたのに全く感染してないところを見ると、多分現状維持なら感染の心配はないでしょ。何とやらは風邪をひかないってやつだね。」
「…よ、よかった…?」
「―ってそれなら、オレがZEXをもっと集めに行った方が…」
「心配ないっていっても、今までの距離感でいたらの話ね。ゼクシードメダロットなんかと直接戦ったらどんな影響があるか分かったもんじゃないのよ」
「それに、万が一私が支配されたら、誰が止める?」
「う…。そう、か…」


「『ZEX』と書いてあるアイテムを取ると活性化状態になって、ソードを振るうと直線状にエネルギーを発射できるよ。名づけてアンチゼックスウェイブ!!」
「ぐ…ZEXの鼓動が…伝わってくる…!?」
「やっぱりなかなか負担は大きいみたいだね。あんまりたくさんを一度に使うとZEXを刺激しすぎちゃう恐れがあるから、ひとつにつき1回しか撃てないようにしてあるよ。
苦しいかもしれないけど、ZEXに、打ち勝って!」



【 知っておくと得な操作方法 】

カーソルキー
→:右に歩く
←:左に歩く
→→(連打後押し続ける):右に走る
←←:左に走る
↓:前方にソードを繰り出す
スペースキー:ジャンプ
T:タイトル画面に戻る

※半角入力でないと一部動作しません。

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