「赤い石のデータのDLが完了したよ」
「…」


「こちらで集められたサンプルを元に『赤い石』の解析を行った。
まず分かったことは、これは“フユーンストーンとは似て非なるもの”だということだ。
以後、『赤い石』は『ZEX』と呼ぶことにする。

ZEXは文字通り固体として存在しているのを確認していると思うが、実はメダフォースを感知すると微量気化し、メダロットの体内に侵入しようとすることが分かった。
入りこんだZEXは、そのメダロットのメダフォースの波長を学習するらしい。
学習期間が終わると、ZEX本体も同波長のメダフォースを放つようになる。
するとZEXはその力の一部を使い、周囲のZEXを同メダロットの体内に転送。
呼んだZEXと情報を共有し、同じようにメダフォースを放ち体内のメダフォースを爆発的に増大させる。
そのエネルギーでZEXは液化し体内に行き渡り、メダロットを支配するようになることが分かった。
つまり赤い石、もといZEXは、フユーンストーンと同じくメダフォースと深く関わりを持つが、その役割は全く異なる。メダロットの寄生虫のようなものだ。

しかし液体の状態のZEXはメダロットの体から出ると死んでしまう性質がある。
外に出た液体は死んだ後結晶化し、朽ちてゆく。
君たちが出会った突然変異体のメダロットを『Zexed Medarot(ゼクシードメダロット)』と呼ぶことにするが、やつらを倒すことは即ちZEXを処理することにつながるらしい。


だが変異する個体としない個体があるのは君たちももう知っていると思う。
どうやらZEXが同調しやすい波長とそうでない波長があるようだ。詳しくはまだ解析中だ。
しかしもちろん、ZEXに触れている君たちも同様に支配される可能性がある
君たちのメダフォースは少々複雑だから、ZEXが獲物にしてもメダフォースの学習にかなり時間を要するだろうが…。
これを読んでいるということはまだ正気を保っているようだな。

アンボイナからも支持があったように、一旦君たちのZEX汚染度を確かめたい。
ZEXは学習期間が終了すると突発的に活動を始める。君たちが汚染されていた場合、いつ突然変異が起きてもおかしくないのだ。
君たちのような強力なメダルが支配された場合、止めるのは非常に困難だ。
汚染度の具合によっては任務の中断もあり得る。
どの道支配されてしまえば、任務の続行は不可能であることは明らかだと思うが。

もし汚染が進行していた場合だが、体内のZEXを放出する方法がないわけではない…。
…それについては検査をしてから伝えることにする。
また、君たちが得た情報も共有すれば、新しいことが何かが分かるかもしれない。
とにかく一旦任務を中断し、ベースに戻れ。」


「…」
「…や、や、や…ヤバくね!?」
「…」
「ロロロロクショウ?どうしたのもう早く戻ろう!」
「…私は、知っていた気がする」
「?」
「ZEXがメダフォースを学習してメダロットを支配することも、ZEXがメダロットの体を離れると死んでしまうことも、ZEXが支配しようとするメダロットを選び、呼び寄せることも、ZEXが精神を操作してくるということも…」
「え?え?」

「私が既にZEXにかなり侵されているということも…」


「…え!?」



「とにかく戻ろう。今は焦っても仕方ない」
「あ、うん。そう…だね」



【 知っておくと得な操作方法 】

カーソルキー
→:右に歩く
←:左に歩く
→→(連打後押し続ける):右に走る
←←:左に走る
↓:前方にソードを繰り出す
スペースキー:ジャンプ
T:タイトル画面に戻る

※半角入力でないと一部動作しません。

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